http://matsuo-san.at.webry.info/200710/article_5.html
上のブログで紹介されているリンクにセッションの概要がまとめられています。こういう感じの内容だったと思います。
最初にAdobeのシニア・プロダクト・マーケティング・マネージャーのRick Jonesさんが出てきて、概要を話し、次に実際の開発担当者らしきTridib Roy Chowdhuryさんが出てきて、デモをしました。この人はデモが下手で、準備していたものの半分くらいしか紹介できていなかったようでした。
セッションの時はまだリリース予定という話でしたが、記事を書くのが遅れてしまったので、すでに英語版が2008/3にリリースされています。
日本語版はまだのようで、日本のアドビサイトには、FAQの記事のみです。
アドビのDirector11に関する開発スタンスは、devnetの記事にまとめられています。
教育用のオンラインゲームのことをSerious gameという分類で考えているようで、Director11は、その分野のコンテンツを低コストで作成するツールと位置づけて、開発が進められているようです。
flashとの差別化としては、flashよりDirectorの方が、本格的なアプリケーション開発プロジェクトの中で使われるものになっているということらしいです。
Director11からの新機能というわけではなく、Directorのコンテンツを再生するShockWavePlayerは、もともとextrasという外部ファイルで拡張機能を追加することができるようになっていて、追加したい機能のextrasはc言語で任意に作成することができるので、通常のアプリケーション開発プロジェクトと同じように開発を進めることができ、コンテンツデザインの部分だけをDirectorを使って効率化することができます。
逆に言うと、Directorのそのようなアプリケーション開発機能を使わないなら、flashの方がはるかに効率よくコンテンツ開発を行うことができます。
と言うのは、FlashPlayerはShockWavePlayerとは違って、任意に機能拡張することができないので、そのかわり、FlashPlayer上で扱われるオブジェクトが1種類になります。
ShockWavePlayerは、ほとんどの形式のメディアをオブジェクトとして扱うことができる上に、任意に機能追加することまでできますが、取り込むメディアごとにオブジェクトの形式がすべて異なります。
そうするとどういうことが起こるかと言うと、”Director上で、Flashのコンポーネントを扱うことができます”と言う場合、確かにFlashのコンポーネントをコンテンツの中に取り込むことはできるのですが、Directorのオブジェクトの形式と、Flashのオブジェクトの形式は異なるので、Flashコンポーネントのアクションで、Directorコンテンツのタイムラインを制御するなどの基本的なムービーコントロールすることさへ、一筋縄では行かない事になります。
(Flashオブジェクト同士は、Direcotrコンテンツ上で制御し合うことができます)
上のようにCS3シリーズとかなり統一されたインターフェースのDirector11上で、Flashのコンポーネントを扱うことができますが、下のようなコンテンツの制御ボタンをFlashコンポーネントにすることは簡単でありません。
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