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RIA システム・デザイン概論

2007年11月09日

ビジネス・アーキテクツ/UXデザイナー、RIAC/運営委員長 三井さんの話。

UX=ユーザーエクスペリエンス
用語解説1
用語解説2
用語解説3←これがすごくわかりやすい。

三井さんについては、日刊デジタルクリエーターズというメーリングリストに連載している記事を読んで知っていたのでいたので、顔を見てみたくてこのセッションを受講しました。

記事の内容はホームページにまとめられています。

セッションの内容は、このあたりの話を要約した内容でした。

セッションでは、RIACのサイトからもダウンロードできるRIA システム構築ガイド Essential 2007が配布されて、細かい図表の内容はそちらで確認してくださいということでした。

この冊子の内容は特にadobe製品をテーマにかかれたものではないので、客観的な作成ツールの比較表なども出ていて、一読する価値はあると思います。

セッションの内容は、上のホームページや、Essential 2007を読めばよくわかる内容なのですが、とりあえずメモを以下に書きます。

RIA(Rich Internet Application)とは、
・もちろん、ボタンやタイトル文字にきれいなグラデーションと反射をつければリッチだということにはならない。
・評価基準になるのは、usabilityとhospitality(おもてなしのこころ)2軸。
ウェブサイトが使いやすくなければならないのは当然の前提で(ゲームなどわざと使いづらくするものもあるが)、そこから先の差別化という点で、hospitalityが意識されるところから、サイトをRIAにしようという話になる。
細かい裏づけは、先にあげた資料に詳しくあります。
Web2.0的な展開で、ユーザーグループから好印象を得られなければ固定ユーザーを得られないので、情報提供から一歩踏み込んだ使いやすいツールとしての作りこみの必要が出てくる。
業務システムなどでも、業務の効率や、担当者のトレーニング費用などを考えると、使いやすさについて、更なる工夫の余地があると考え始める。
ページリフレッシュを減らして、サーバー付加を軽減させる必要がある。
など。

・そんなわけでRIA化するというのは、合理性があるし、合理的な方向に遷移できるRIAを作りましょうということになる。

適切なRIAを作成するためには、
・sustainability(持続可能性)を意識する必要がある。
ユーザーに、使って楽しかったとか、良かったと思わせるために、サイトをRIA化する。
開発工数は、システム本位に作るときより肥大化するのは避けられないし、また、ユーザーの利用状況を確認しながら、常に調整を続ける必要も出てくる。
そのような要請を満たすには、製作方法、視点、組織を、その場しのぎの無理やりなものではなくて、妥当な日常業務として維持されて行くことが可能(sutainable)なものでなければならない。
この変の詳細も先に挙げた資料に詳しい。
・そのために現状で非効率的になっている作業を改善しなければならない。
無気力・投げやりなクライアントを前向きな状態に巻き込むために、ペーパープロトタイピングを行う。
担当者の決断がその上司によって簡単に覆されて、プロジェクトが右往左往しないように、担当者が上司を説得できるだけの資料を、製作側できちんと準備してあげる。
やるべきことを実行するために、関係者を説得できるよう、ディベートのトレーニングをしておく。
目的地を明確にして、適切なチーム編成をする。
Webというメディアの特質を意識した、開発工程を確立する。
通常のソフトウェア開発よりもデザイナーという立場が重要になってくる。
クライアントのブランディングまで意識した、情報デザインが必要。
ターゲットユーザー毎に適切なuserbility,hosptalityを提供するインターフェイス、レイアウトデザインが必要。
など。

内容が深くて広い話なので、先に挙げた資料を読むほうが話がよくわかると思います。