上のMookに出ていたAIRで利用可能な技術のメモ。
Flex:
MXMLでSWC(コンパイルされたFlashコンテンツ)、RSL(ランタイム共有ライブラリ)をまとめてSWFにする。それらをAIR用のコンパイラでAIRアプリケーションにまとめる。オーサリングツールとしてのFlashはFlex用のコンポーネントを作る位置づけ。コンポーネント開発用にFlex Component Kit For Flash CS3がある。
Flexの開発環境は、Flex Builder3とFlex 3 SDKがある。両方とも、AIRアプリケーションをコンパイルする機能がある。
サーバーサイドのアプリケーション製品として、LiveCycle Data Services というのがある。J2EEアプリケーションで、クライアントととのデータの同期、ページ処理、データのプッシュ配信、メッセージ交換、断続的なネットワーク接続対応機能OCC(Occasionally Connected Computeing)などを実現するもの。このアプリケーションスイートの中に、Adobe LiveCycle Data Services ESというサーバー側のライブラリがあり、Flex向けに提供されている。
HTML:
AIRでは、HTML,XHTML,CSS,DOM(Level 3)をサポートしている。また、URIとして、http://,https://,file://,ftp://がサポートされているが、AIR独自の機能として、app-resource:/(ローカルのAIRアプリケーションのルートを参照する)、app-storage:/(AIRアプリケーション用のストレージ領域を参照)が使えるようになっている。また、HTTPリクエストのドメイン制限がない。
HTMLとJavaScriptからAIRアプリを生成する開発環境としてはDreamweaverとAIR SDKがある。
Dreamweaver用にAdobe Integrated Runtime Extension for Dreamweaverというものがあり、機能拡張してDreamweaverでAIRアプリを開発できる。
AIR SDKは、ルートとなるHTMLと定義ファイル(XML形式)を指定して、AIRアプリにコンパイルする。
JavaScript:
Flex3を利用する場合。JavaScript 1.5がフルサポートされている。
AIR向けの開発キットAIR SDKを利用する場合。AIRAliases.jsというライブラリが用意されていて、そこから、AIR API,Flex APIをスムースに利用できるようになっている。また、Flash Player API,ActionScript 3.0のライブラリも利用できる。
Ajax:
アドビからはSpry framework for Ajaxが提供されている。Flex-Ajax Bridge(FABridge)も提供されているので、Spry→Flex→AIRという流れで、開発できる。
PDF:
AIRでは、PDFの表示には、ブラウザ用プラグインのAdobe Readerを利用する。最新のAdobe Reader 8.1が必要。
SQLite :
AIRアプリには、軽量化されたSQLiteが組み込まれる。
開発ツールリンク
Flex Builder 3
Flex 3 SDK
Adobe AIR SDK
AIR Extension for Dreamweaver