オープンソースソフトウェアについて知りたいことというのは、研究者でなければ、結局は使い方なわけだから、表題の切り口はとてもよいと思った。
内容も表題通りにきちんと構成されている。
話が的確に感じるのは、性能評価に基づいて、進歩の度合いを説明したり、商用ソフトウェアとの比較をしたりしているからだと思う。
社会的な大きな話、例えば、Linuxの急激な普及の理由や、データベース関連では商用DBが強い理由などの説明も、背景に客観的な性能評価の裏づけがあるので納得できるのではないかと思う。
オープンソースソフトウェアの入門書としては、概略がよくわかるので、とてもよいと思った。