Flashでアニメーションを作ろうとする場合、ストーリーや演出について考えなければならなくなる。
Flashアニメーション関連の本で、そういった内容について説明してくれている本は見たことが無い。
以下の入門書にはそれらがきちんと説明されている。
プロット(構想)シノプス(あらすじ)などの用語はこの本で初めて読んだ。
Flashアニメーションの場合、アニメーション自体をあまり作りこまないで、紙芝居的に展開させることが往々にしてあるので、マンガの手法は参考になる部分が多い。
内容としては、双方とも、ペンや紙の使い方に関する部分は、コンピュータで画像を作成する場合は参考にならないと思う。
アイデアをストーリーに展開して、それを絵(カット)で表現する方法の説明部分はとても参考になる。
それぞれの本の傾向としては、石森先生の方はプロ志望者向けで、手塚先生の方は趣味思考者向け。
”あとがき”によれば、石森先生の方は、直感で書き上げた作品の奥に詰まっている理論や技術について、後付で説明していて、手塚先生の方は、単純化された人物の表情や、吹き出しや、効果線の組み合わせで、システマチックにストーリーを表現する方法を説明している、とのこと。