情報デザイン原論の第15章に「サイバースペースの発展について思う」という章があり、そこでバーチャルオブジェクトの本質は何か?というような話があった。
そこでの例題として出ていたのは、”バーチャルティーポットの最重要事項は何か?”というもので、解答としては、”お茶が入れられること”だと説明されていた。
自分なりに解釈すると、「バーチャルティーポットオブジェクトというのは、バーチャルコップオブジェクトに”お茶が入ったフラグ”を立てられるオブジェクトのことだ」、という話だと思う。
これだけ抜き出すと、それがどうした?という感じかもしれないが、自分としては、なるほどという感じがした。
バーチャル世界では、オブジェクトの状態の変化をきちんと把握していれば、その変化に対する表現はどうにでもなる。3Dアニメでお茶が入ったところを見せたり、テキストで「お茶が入りました」とメッセージを出したりとか。
デザインを考えるとき、表現の部分を試行錯誤するが、本質的な部分の関係をクリアにしておくのが大前提だ。
それでは、カテゴリの本質は何だ?
Amazonの全商品を最大限抽象化して一覧表示したもの。という感じか?
一番上位の抽象化された商品ラベル。
本屋で本棚の上にぶら下がっている分類表示とか、フロアマップに出ている分類表示とか。
見出しの付いた本棚オブジェクト。
見出しの付いた本棚オブジェクトの本質は、分類された本の情報が入っていること。
Windowsでいうとフォルダみたいな感じか?